風力発電は本当にエコなのか? 武田恵世氏講演動画

2013年6月2日、和歌山市勤労者総合センターで開かれた講演会の動画です。
風力発電は本当にエコなのか? 「風力発電の不都合な真実」
講師:武田恵世(歯科医師)、アドバイザー:汐見文隆(医師)

「その1」は13分から本題に入ります。13分までは音声が聞き取りにくく、前説部分でもありますので、お忙しいかたは「その1」の13分からご覧になってください。


その1


その2


その3


その4





動画「その1」の要点:

◇はじめに
私は三重県の伊賀地方に住んでいる。青山高原というところがあり、1999年、自治体で日本初の、国定公園内でも日本初の風力発電所が建設された。 当時は私も大いに期待して、真剣に出資を考えた。出資するからにはよく調べてみなければいけないと思い、調べたところ、これは決して進めてはいけないものだということが分かった。

◇風力発電の仕組み
巨大な扇風機のような形。扇風機のモーター部分(「ナセル」という)に強力なモーターが組み込まれていて、このモーターで常に羽根(ブレード)を風上方向に向ける。
しかし、風が強すぎると羽根を風に向かって横向きに固定させて停止させる。
つまり、発電をするためにも電気が必要。

◇巨大な赤字製造装置
青山高原ではすでに51機建設され、さらに40機建設中。合計91機という世界でも最大級の規模。
世界でも稀に見る「成功例」だと持ち上げた学者もいたが、去年、津市は所有していた4基の風力発電機を中部電力子会社・シーテックに譲渡した。売却ではなく「譲渡」だ。「成功例」であるならなぜただで手放したのか?
実は修理費が年々かさみ、とても維持できなくなっていた。一昨年には2基が壊れて修理費8000万円。その8000万円を出すと間違いなく通算で赤字となり市の財政を圧迫するので修理を断念して放置した。
自治体が風力発電を建設する場合、建設費の半分は国が補助金を出してくれる。これの返還義務期間13年が過ぎたところだったので、早く手放したいということでシーテックにただで譲渡した。
シーテックは譲渡された風車を一応修理したが動かず、今も止まったまま。

◇風力発電の宣伝文句は嘘
風力発電の売りは、 というもの。
その結果、石油などの化石燃料の消費が減らなければ意味がない。しかし、実際には風力発電をすることでかえって化石燃料の消費を増やすことになってしまっている。
なぜなら、まず からだ。

例えば、北淡路ウィンドファームのPRパンフには、
定格出力2000kwのウィンドタービン(風力発電機=巨大風車)12機を建設することで総出力は2万4000kwになり、年間4000万kwhとなる。これは一般家庭1万戸分の消費電力に相当する、とうたっているが、定格出力(最大出力)で運転できる時間などまずない。
風力発電機が定格出力(最大出力)を出せるのは、風速12〜25mの風のとき。これは大枝がしなり、電線が音をたて、傘がさしづらいほどの強風。そんな強風が吹くのはよほどの荒天時しかない。しかも台風の直撃などで風速25mを超えた場合は危険なので停止させるから発電できない。
それまで最大出力で運転していたのが、一瞬で出力ゼロになったのでは変動幅が大きすぎて送電系統につなげないので、たいていそういう強風時には最初から送電系から外してしまう(「解列」という)。
普段私たちが「強い風だなあ」と感じる風(砂が舞い上がり、紙片が飛び、小枝が揺れる程度)は大体風速6m前後。その風速だと定格出力の8分の1にしかならない。
発電ができた時間の割合を「設備利用率」というが、風力発電では設備利用率年間22%あれば成功だとされる。しかし、1年のうち22%(2ヶ月半)もの時間、強風が吹くことはまずない。
実際にはありえない数値なのに、単純に定格出力に時間をかけて「設備容量」としてうたっている。
最も電気が使われるサマーピーク(真夏の昼下がり)には風は吹いていないから風力発電は止まっている。
冬の夜間などは風が強いことが多いが、その季節・時間帯は年間最も電気使用量が少ない。

◇風力発電のメリットとデメリット
◇デメリット
※この他に、償却期間後、あるいは故障をなおす金も出せずに放置されたままになって巨大なゴミと化したウィンドタービンを撤去する費用(そのとき事業者が存在するかどうかも怪しい)=補足

◇メリットと言われているが、実はそうでもないもの

  日本に巨大風車はいらない 風力発電事業の詐欺と暴力